柔軟かつ強固な接着性   PUR系ホットメルトの接着性は、接着初期ではEVA系と同等ですが、空気中の水分との反応後、より強固な接着性が得られます。
   反応後形成した被膜は柔軟性があり、接着剤を薄く塗布することで、開きやすい本を作ることができます。写真集など2ページにわたる見開きレイアウトの印刷物には最適です。また、柔軟性があるため、ページを手で押さることなくハンドフリーで読むことができる本が作れるなど、読みやすい本を作るには最適の接着剤です。


   従来のEVA系ホットメルトは加熱冷却により溶解硬化を繰り返すことができるため、製本工程で資材管理しやすいという特徴を持っています。しかし、これはEVA系ホットメルトが温度変化に弱いという短所でもあります。温度の高い環境での接着剤の溶解による紙の引抜け、寒冷の環境での本の割れ事故なども多発しています。
耐熱耐寒性    PUR系ホットメルトは、耐熱・耐寒性の面で優れています。 PUR系ホットメルトの未硬化樹脂成分が空気中の水分と化学反応し、反応後の被膜が強靭化するため、-30〜120℃まで問題なく使用することができます、従来のEVA系ホットメルト製本(45℃以上で軟化し脱落、2℃以下で割れの可能性があります)に比べ、紙の引抜けや書籍割れなどのトラブルも減少できます。
   PUR製本は保存要求度の高い書籍に最適です。


省エネ   従来のEVA系ホットメルトは、約180℃で溶かして接着する必要がありましたが、PUR系ホットメルトでは約120℃で十分です。加熱エネルギーが少ないため、省エネ・CO2発生抑制に寄与します。



省資源   PUR系ホットメルトは、接着強度に優れるため、EVA系ホットメルトの1/2〜1/3程度の塗布量で、従来のEVA系ホットメルト以上の接着力が得られ、資源消費を抑えることができます。



リサイクル適性   これまでの書籍のリサイクルでは、使用している接着剤等が不純物となって製品に残留し、リサイクルの障害となる問題点がありました。
   PUR系ホットメルトの場合、加熱しても溶け出さないため、古紙リサイクル工程で接着剤の固まりとなりパルプ(紙の原料)と完全に分離することができます。ほぼ100%(EVA系は70%と言われます)が取り除かれ、紙に残って斑点になるなどの問題が起こりません。
   PUR系ホットメルトは日本印刷産業連合会・古紙再生促進センター等による「印刷物資材『古紙リサイクル適性ランクリスト』」Aランクに認定されています。


エコ印刷研究会
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