社内報などインナーブランディングの重要性と企業活動に与える効果

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化したことで、社内のコミュニケーションや連帯感に問題を抱える企業が増えています。そこで解決策となるのが、自社社員に対し企業のブランド価値を発信していく「インナーブランディング」です。この記事では、クレドカードやサンクスカード、社内報、社内SNSなどの実例を交えながら、インナーブランディングの目的や効果を説明します。


インナーブランディングとは?自社社員を対象として企業価値を浸透させる試みのこと

インナーブランディングは「インターナルブランディング」「インターナルマーケティング」とも呼ばれ、社員に企業価値や企業理念を浸透させる取り組みを意味します。マーケティングにおけるブランディングが、自社の製品・サービスや社会的貢献を消費者にアピールする活動であるのに対し、インナーブランディングは自社社員を対象としているのが特徴です。インナーブランディングの目的は、会社を内側から変革する点にあります。社員全員で会社の目指すべき方向や価値を共有し、組織風土や企業文化を育て、組織力を向上させるのがインナーブランディングの目的です。とくに社員が消費者と直接関わる観光業・宿泊業・飲食業などの業界では、サービス品質の向上や、コンプライアンスの徹底を目的として、インナーブランディングが積極的に取り入れられています。


インナーブランディングの3つの効果

インナーブランディングには3つの効果があります。インナーブランディングに用いられる具体的な施策と関連付けつつ、インナーブランディングのメリットを説明していきます。


① 企業活動の指針となる「クレド」を浸透させる

クレド(Credo)とは、企業の目指すべき方向や価値を具体化し、行動指針としてまとめたものを指します。インナーブランディングを実施することで、社員1人ひとりにクレドを周知し、会社組織の一員としてあるべき姿を根付かせることが可能です。代表的な施策として、クレドを印刷した「クレドカード」が挙げられます。クレドカードを全社員に配布し、いつでも見返せる状態にすることで、会社の核となる価値やビジョンを浸透させられます。クレドカードを作成するときは、社員にとって読みやすく、共感できるようなメッセージを考案することが大切です。


② 社員同士の連帯感を高める

インナーブランディングには、まとまりのある会社組織を生み出す効果があります。企業のブランド価値を全社員が共有することで、社員同士の一体感や連帯感を高められます。結果として、離職率の低下や優秀な人材の引き止め、社員のやる気やモチベーションの向上といった効果が得られます。社員の連帯感を高めるインナーブランディングの事例として、「サンクスカード」があります。サンクスカードとは、日頃面と向かって言いにくい感謝の気持ちをカードに記入し、職場の同僚や上司に手渡す取り組みです。ポジティブな気持ちを伝え合うことで、お互いの個を尊重する組織風土の醸成につながります。


③ 社内の情報交換やコミュニケーションを促進する

社内コミュニケーションがあまり機能していない場合は、インナーブランディングが解決策です。インナーブランディングの大切な役割が、社内の情報交換を促進し、コミュニケーションを活発化させることです。たとえば、インナーブランディングには「社内報」「社内SNS」といった手法があります。社内報とは、Webや紙面といった媒体を通じ、会社の業績や取り組み、経営者の想いなどを発信するためのツールです。社内報を作成することで、会社として伝えたいメッセージを社員全員に直接伝達できます。また、「社内SNS」の導入企業も増えています。新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインでのコミュニケーションが増加しました。社内SNSを通じ、社員同士がいつでもやりとりできる環境をつくることで、社内コミュニケーションを活発化させることが可能です。


インナーブランディングを実施し、企業価値や企業理念の浸透を

インナーブランディングには、企業価値や企業理念を従業員1人ひとりに浸透させ、組織のまとまりを高める効果があります。社内の情報交換やコミュニケーションを促進するうえでも、インナーブランディングは効果的です。社内SNSや社内報の作成、クレドカードやサンクスカードの導入など、インナーブランディングの手法を取り入れましょう。


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