美しく伝える、残す。〜美術印刷の取り組み〜②

オリジナルを美しく複製し、多くの学生に触れて貰いたい。

私たち東洋美術印刷では創業の想い「美しく刷る術(すべ)」を大切にし、個人から美術館まで多くの図録やポスターの制作に携わってきました。今回は作品撮影から美術複製額装制作、説明キャプションの制作を担当しました東京家政学院大学様の事例をご紹介します。

東京家政学院大学様では創始者の大江スミ先生の業績を記念して命名された特殊コレクションを「大江文庫」として収蔵しています。家政学(衣・食・住)・風俗習慣・礼法・女子教育等に関する江戸期の資料、明治から昭和30年迄の資料、創立者大江スミ先生の著作並びに関連資料を収集しています。作品資料の多くは町田キャンパスに収蔵されており千代田三番町キャンパスの学生にはなかなか触れる機会の無い状態になっていました。

錦絵コレクションの複製額装を制作し、千代田三番町キャンパスに展示することで貴重なコレクションに自分たちもアクセス出来るという認知のために美術複製制作がスタートしました。


館外持ち出し不可の錦絵を出張複写撮影

大江文庫の錦絵コレクションは、貴重書であるため、町田キャンパスの附属図書館での出張撮影を実施しました。事前に目的や打合せをじっくり行い、候補作品を決定させてから、美術複写経験豊富な当社カメラマンと学芸員資格保有ディレクターのチームで、図書館錦絵ご担当者と連携しながら撮影をスムーズに安全に進めました。


美術複製印刷と額装、キャプション制作

撮影した画像の色調補正を行い、美術複製印刷をします。錦絵なので出力用紙には和紙の阿波紙を選定し、テスト出力を経てオリジナルに近い色味再現性まで調整を重ねます。そして、完成した美術複製印刷を額装コーディネートします。今回は和のイメージと錦絵コレクションの食生活文化資料のイメージを活かした額装を目指しました。

また、説明キャプションも作品の背景やテーマ、モチーフを学生にわかりやすく伝えるために文章量が多い物になりました。組み版時点から視認性と読みやすさを意識したフォントやレイアウトを採用しました。


まとめ

「美術印刷で美しく伝える、残す。」をモットーに、千代田区内の東京家政学院大学様と連携した美術複製額装。

地域連携と産学連携、そして当社の美術印刷へのこだわりが実を結んだ事例となりました。錦絵美術複製額装を目にした学生さんが、より一層の「衣・食・住の歴史」に興味を持つきっかけとなることを願っています。


東京家政学院大学

大江文庫


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